何か新しい資格を取得しなければならない、英語の勉強を始めなければならない、、、
そんな悩みを抱えるあなたに、時間やお金を無駄にしないミニマル学習術を紹介します。
本記事では正しい学習の仕方を学習できます。ぜひ要点を捉えて新しい知識をぐんぐん吸収しましょう。
今回は参考とした書籍は「Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ」です。
- 受験や資格取得のために勉強をしなければならない人
- 何かを教える立場にある人
- 効率的に勉強していきたい人
モチベーションを保つために「価値」を見出す
学習を継続させるためには、その対象に対して自分自身が価値を感じていることが重要です。
つまり、学習しているものと自分との関連性ですね。
例えばTOIECを800点取れば昇級するとか、この資格を取ると自分の夢に近づくとか、、、
なんでこの勉強をしているか、その目標を達成すると自分にどん価値があるのか。
なんとなく学習をスタートさせずに、この価値を定めてから学習に取り掛かりましょう。
目標、期限、戦略を立てる
学習を効率よく行うには「目標、期限、戦略」が重要です。
いつまでに、何を、どのように学習するのかということですね。
その「目標、期限、戦略」を立てるために、メタ認知(客観的に自分の知識を認識すること)がポイントになります。
自分が現時点でその学習対象に対して、何がわかっていて、何が理解できていないのかを整理するということです。
そうすることで何を学ぶことで目標を達成できるのか、期限に対してどれくらいのペースで学習を進めるべきかが明確になります。
本書ではメタ認知のやり方として、紙に書き出すことを推奨していました。
その上で、長期の計画から細かく細分化した達成可能な小さな目標を設定していき、一つづつ達成できるように学習していきます。
この小さな目標にするというのも重要で、達成するごとに自分の最終的な目標を達成できるという自己肯定感を感じることができるからです。
- 学習対象に対してメタ認知を行い、学ぶことの明確化
- 最終的な目標に向けて長期の計画を作成
- 小さな目標に細分化
こういった順番で目標を設定していきましょう。
自分の能力を伸ばす
ここからは実際に学習を進めていく上で重要なポイントについて解説していきます。
検索練習
検索練習とは、自分の知識を自分の記憶から取り出すことをいいます。
例えば、英単語を学んでいたとしたら、何も見ずに、「今日学んだ英単語はなんだっただろう?」と思い出すことです。
ある研究では、長文を1度だけ読んでその後検索練習のみを行なったグループと、繰返し長文を読んでもらったグループとでは、検索練習を行なったグループの方が記憶しているというデータがあります。
ふとしたときに、学習しているテーマに対して自分に問題を出すように、問いかけていくと学習効果が上がります。
フィードバック
学習を進めていく上ではフィードバックが欠かせません。
今日の学習で何を学び、何を理解できなかったのか、自分が苦手としているのはどの部分なのかを振り返る必要があります。
フィードバックはその専門知識がある専門家にしてもらうことが一番効果がありますが、それが難しい場合は自分1人でも行うことができます。
その方法は、日記をつけることです。
自分のミスの記録を行い、内省し、自分の意識を向けるのです。
スポーツなどにおいては、動画を撮影して自分で見返すこともフィードバックになるでしょう。
成果思考ではなく成長思考
成果思考とは自分のやることの結果にこだわる思考です。自分の挑戦で何が達成できたのか?に拘ります。
この思考だと、良い結果が出せるかどうかを気にしてしまい、失敗を恐れるようになる、またはその不安からパフォーマンスが下がってしまいます。
成長思考は、結果ではなく、自分がどれくらい成長できたのかに目を向けます。
そうすると失敗に対しても、「成長するきっかけだ」と考えることできるようになり、恐れずに地挑戦を繰り返すことができますし、心理的不安がなくなり学習のパフォーマンスが上がります。
自分の能力は生まれ持った才能ではなく、努力によって伸ばすことができると考えることが大切です。
知識を発展させる
専門分野を学習した後には、それをさらに発展させていきます。
そのために重要なことは「なぜ?と問い続ける」「思い込みを疑う」「人に説明する」の3つです。
なぜ?と問い続ける
一度学習したことに対して「なぜ?」と3回は繰り返し聞いてみましょう。
具体的には、「自分はこの概念を説明できるのか?」「自分の言葉で解説できるのか?」などです。
学びながら説明を説明を求める質問を自分にすることで習得の度合いが高ま流ことがさまざまな研究で明らかになっています。
思い込みを疑う
自分が既に知っている、理解していると思っていることは本当に正しいだろうか?と常に「自分の当たり前」を疑うことです。
これを怠ってしまうと自分の思考がアップデートされることがありません。
常に自分の常識を疑い、先程あげた「なぜ?」と自分に質問してみましょう。
人に説明する
これは聞いたことがある人は多いかもしれません。勉強を他人に教えると、教えている自分が一番勉強になっているということです。
なぜなら、「説明すること」はその専門分野を体系化して、完全に理解していなければできないからです。
教えることによって自身の知識で不十分なところが洗い出されてくるでしょう。
知識を関係づける
専門知識を学習し、発展させた次のステップは専門分野内の関係づけです。
知識習得とは、つきつめると知識構造の繋がりを理解することであります。
システム思考
システム思考とは物事の関係性や構造に着目する考え方です。
専門家はその分野の関係性を完全に理解しているのです。
学習した専門分野内の関係性を理解するために有効なのはその専門知識を他の分野と結びつけてみることです。
なぜなら、結びつけるためにはその専門知識を深く理解していることが求められるからです。
例えば、ワインのペアリングなどがそれに当たります。ある料理に対してどんなワインが合うかを見極めるためにはワインの体系的な理解が必要になりますよね。
このように他の分野と結びつけることで専門知識を体系的に見ることができます。
表面上は異なるが本質は同じモノを見抜く
専門分野の知識の関係性を探す最も重要な利点は、その専門分野の奥に潜む構造をの洞察が得られることです。
しかし、その関係性の認知を妨げてしまうものがあり、それは表面上の違いです。
例えば、数学の問題で、解くのに使う公式は同じだが、問題文の文章が違うだけでどのように解けばいいのか分からなくなってしまうことなどが挙げられます。
その認知の障害に惑わされないためには、複数の分野の練習を混ぜ合わせたり、さまざまな例を混ぜたりすることが大切です。
つまり、練習には変化をつけて反復を避けるべきなのです。
そうすることで、経験する練習や具体例に多様性が生まれ、その中で学習することで知識の関係性を理解できます。
仮定思考
専門知識分野にある関係性に気づく方法はもう一つあり、推測することです。
例えば、次の質問を考えてみてください。
「もし、一生口が聞けなくなったらどうなる?」。単純に「はい」か「いいえ」で答えられる質問ではないですよね。
時間をかけて考えれば、自分が友人とどのようにコミュニケーションをとっているのかなど、他人との関わり方について考えを巡らせることになります。
つまり、ある仮定から何かを推測しようとすると、思考法の一つである推論を行うことになります。
難しい問題に取り組むときには自分自身に「もし〜だったら」という問いかけをしてみよう。
もしもっと時間があったら?、もしもっと人員がいたら?、その答えが自分の発想を刺激してくれ、問題がどのように体系の一部に組み込まれているかがはっきりしてきます。
学び直す
学習をここまで進めてきた後、行うことは再考です。
いままで学習してきた専門分野の知識を再び見つめ、考え直すのです。
過信を取り除く
ある程度、学習が進んでくると自分の知識に対しての過信が生まれてきます。
過信は効果的な学習を大きく阻害します。自分を過信していると、勉強しない、練習しない、自分に問いかけを行わない。
このように今ある知識を発展させることを怠ってしまうのです。
過信を生み出す要因は「慣れ」です。ある概念や事実が身近な場合、人は実際には知らないのに自分はわかっていると思いこんでしまうのです。
例えばパワーポイントによるプレゼン作りに慣れていたら、たとえ次の会議がこれまでの会議と違うものであっても準備に力を入れないでしょう。
この慢心が学習を妨げてしまうのです。
徹底的な見直し
ここまで学習について学んできたが、最後の仕上げとして必要なことは徹底的な見直しです。
なぜならほとんどの人が、実際以上に自分には知識があると思い込んでしまうからです。
よくわからないと思えるところはないか?、不明な点はどこか?、自分がわかっていないことはそうすればわかるのか?
自分自身に問い続けなければなりません。
自分の仕事に対して事後に振り返り、批評する習慣をつけましょう。
また、効果的なフィードバックをくれる仲間を見つけましょう。
そうすることで、自分の知識を見直し続けることができます。
本記事のまとめ
それでは本記事のまとめです。
参考書籍
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