今回は著書アンデシュ・ハンセンさんの「スマホ脳」についての
要約と感想を紹介します。
- ついついスマホが気になって集中できない
- SNSをだらだらと見続けてしまう
- スマホの利用頻度を減らしたい
『スマホ脳』の概要
著書はアンデシュ・ハンセンさん。
アンデシュ・ハンセンさんはスウエーデンで今最も注目されているメンタルヘルスのインフルエンサーです。精神科医でもある彼は、2016年に出版された『一流の頭脳』がスウェーデンで60万部の大ヒットを記録しました。
本の目次は以下のようになっています。
本書では科学的な視点からスマホ依存の怖さを理解し、対抗する手段を教えてくれています。
『スマホ脳』要約メモ
「スマホ脳」とは、スマホに依存している脳のことです。
現在、大人は毎日4時間以上、10代の若者は4〜5時間以上をスマホに費やしており、
それが脳にどんな影響を与えているかを追求してくれています。
「デジタル化が進んだ現代社会と人間のミスマッチ」を理解することで
スマホ依存のメカニズム、依存が与える影響、対抗策を理解することができます。
✔️脳は常に新しいモノが好き
脳には常に新しいモノを発見し、学びたいと言う衝動があります。
なぜなら、新しい情報や環境を知ることで生存してきたからです。
スマホは常に新しい知識や情報を運んできます。
ページをめくるごとにドーパミンという人間の報酬系伝達物質が生成されることで
スマホに依存していってしまうのです。
✔️「かもしれない」が大好きな脳
報酬システムを激しく動作させるのは「結果」ではなく「期待」です。
たとえばお金がもらえるカードを引かせた時に、毎回必ずお金がもらえるとわかっている時よりも
2回に一回しかお金がもらえる方がドーパミンの量が増えるということです。
スマホやSNSには「なにか連絡が来てるかもしれない」「いいねがついてるかもしれない」「なにか新しい情報がきているかもしれない」と人間の期待値を巧妙に刺激しています。
✔️集中力の欠如
仕事中や読書中にスマホの通知が気になり、何度も作業を止めてしまうことがありませんか?
そんなの「スマホの通知を切ってポケットに入れておけば大丈夫」と思ったあなた。
実はポケットにしまってあっても「スマホを無視すること」に脳の処理能力を使ってしまい、
集中力は下がってしまうのです。
✔️ストレスや不安の増加
大きな原因はSNSの利用です。
ある研究ではSNSを使うほど幸せではなくなっていくことが証明されています。
なぜSNSを利用するとストレスや不安を感じやすくなるのでしょうか。
理由は無意識に他人と比較をしてしまったり、本当の社会的接続が欠如していくからです。
✔︎スマホ依存の対抗策
スマホ依存への対抗策は「運動すること」です。
実にシンプルな答えですが、なぜ運動することで集中力が上がり、ストレスや不安を抑えることができるのかには理由があります。
- 先祖は体を動かしている時に一番集中していた(狩りにいく時や逃走する時)
- 体が健康であるとすぐに逃走することができるため、パニックになりにくかった
脳の大部分は現代でも大きく変わっていないため、運動することで集中力が増し、ストレスを抑えることができるというわけです。
本記事のまとめ
本記事では「スマホ脳」について紹介しました。
本書ではスマホのデメリットについて、多くの研究結果が用いながら、
とてもわかりやすく説明してくれています。
スマホを使い過ぎてしまってはいけないと思いながらもなかなかスマホ離れができていないそこのあなた。
ぜひ本書を手に取ってみてください。
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