今回は「転職の思考法」という本の要約を紹介します。
転職の考え方、転職先の選び方、心から納得のいく仕事の選び方など、働いていく上での重要な考え方やスキルを学ぶことができます。
本書は人材コンサルティングの黒岩という人物が、ごく普通のサラリーマン「青野」に転職の思考法を教えていくというストーリーになっています。
非常に読みやすく、是非手にとって欲しい一冊ですので紹介します。
市場価値を高める
今の会社で働き続けていいのか?
その判断基準は、「自分の市場価値が上がっているか?」です。
なぜなら市場価値に応じて、雇用や給料は決まっているからです。
自分の市場価値が上がっているのなら、もし転職が必要になった場合でもあなたを雇いたいという企業はたくさんありますし、望んでいる給料を手にできるでしょう。
自身の市場価値の計り方として以下の3つを挙げています。
- 技術資産
- 人的資産
- 業界の生産性(一人当たり)
①技術資産
技術資産は専門性×経験です。
専門性とはわかりやすくいうと職種です。
例えば「法人営業」「マーケティング」「プログラミング」など。
経験とは「職種に紐づかない経験」です。
例えば「事業部長」「プロジェクトマネージャー」「リーダー」など。
業界経験や商品開発なども経験にあたります。
そして技術資産は「レア度」にこだわることが重要です。
「専門性」は誰でも学べば習得可能で歳を取るほど差別化しづらくなれますが、
「経験」は汎用化されにくい。
つまり「経験」にこだわり会社を選ぶことで技術資産が高い人材になることができるのです。
20代では専門性、30代では経験を重視することをお勧めしています。
②人的資産
人的資産とは人脈のことです。
あなたが会社をかえたとしても、変わらず仕事をくれる人がどれだけいるでしょうか。
40代以上になると人的資産の重要度は増していきます。
20代、30代のうちから築き上げていくことが重要です。
③業界の生産性
市場価値の業界の生産性に最も影響を受けます。
例えば同じ20代でも金融業界では年収1000万円でありブライダル業界であれば300万円のように大きな差が生まれるのは業界の生産性が違うからです。
一度生産性が高い業界にポジショニングさえできれば、スキルがなくても高い給料をもらい続けることができます。
良い転職先を見極める
転職先を決める際の重要な2つの基準。
- 伸びている業界か?
- 活躍の可能性
①伸びている業界か?
これは先ほど挙げた業界の生産性につながります。
伸びている企業に身を置くだけで自身の市場価値は高まっていきます。
②自分の活躍の可能性
企業の強みと自分の強みがマッチしていることが入社後の自分の活躍につながります。
営業が強みの会社なのか、企画やマーケティング力が強みの会社なのかを見極めましょう。
ほとんどの人に「やりたいこと」は必要ない
本書では「ほとんどの人に、やりたいことなんて必要ない」と黒岩は述べています。
その理由は成功している人間を分析した結果、仕事を楽しむ人には2種類のパターンがあるからです。
- to do(コト)に重きを置く人間・・・明確な夢や目標を持っている。何をするのかでモノゴトを考える。
- being(状態)に重きを置く人間・・・どんな人でありたいか、どんな状態でありたいか
そして99%の人間はbeing型です。
だから「心からやりたいこと」がなくても悲観する必要はないのです。
本記事のまとめ
以上、簡単に転職の思考法について要約しました。
ほかにも転職エージェントの活用法など、転職を考える上での重要な思考法が載っていますので興味がある方は是非読んでみてください!
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